日商簿記の資格は今後とっておいた方が良いと言われている資格でもありますね。ただ必要がない人にとっては必要ないので、本当に必要かどうかデメリットも含めて見てみましょう。
日商簿記の使い所
日商簿記の2級まで取得しました。取得した時期が大学生の頃だったのですが、その時は将来的に起業するためには経理も自分でできないといけない。という情報から取得を決意しました。就活で履歴書に書いておきたいと思ったので、3ヶ月で簿記の3級を、その後の2ヶ月半で簿記の2級を取得して無事履歴書に書くことができました。
使い所ですが、職種は経理や生産管理関係でアピールできると思います。
簿記の計算そのものは小学校6年までの計算ですので、それができるよ、という資格にも近いと考えています。なので数字の計算や扱いに不慣れであったり、概念が曖昧の人こそおすすめです。
感覚的に数字の計算や多い・少ない・安い・高いがわかる人もいますが、わからないままそうした職種に応募を検討しているのであれば転職時の武器になるのでおすすめできると思います。
日商簿記を取る上でのデメリット
デメリットとしては正直私の場合は特に必要ないかな?という感じでした。というのも、経理や事務職で働くこともなかったので。一社目は事務職としては就職しましたが、計算は得意な方なので資格が役に立ったという感覚はあまりなく・・・
他の資格を取っておけばよかったかな?とも思いました。けれども今現在は中小企業診断士の勉強をしているので、その中の科目の財務会計では感覚的に解ける問題がありました。
なので経理関係や数字を扱う仕事、あるいはお金の管理をきっちりしたい!という人でなければ必要ない資格かもしれません。また、数字に強い人は感覚的にわかるのでさほど履歴書を埋めるのに苦労しているというわけでなければ必要ないのかな?と思います。
3級程度は持っておくと、算数を教えるときにも役に立つと思います。
どんな風に勉強して取る?
独学で取得しましたが、スクールに通う人もいます。けれども独学をおすすめしています。
理由としてはスクールに通う場合は時間が多く取られてしまうので。
ただ、やっぱり対面で学びたいという人もいます。またスクールで仲間を集いたいという人も。
なので一体感や共感できる仲間が欲しいという人はスクールの方がいいでしょう。
- 独学:テキストと問題集 (+ネット検索や動画)
- スクールに通う
私は大学生だったので、バイト代を教材につっこんで勉強してました。
おすすめのテキスト・問題集は安定のtacです。
勉強の方法としてはまずスケジュールを立てますね。試験の1ヶ月前は過去問づけにしたいので、基本や応用問題は試験の日の1ヶ月前までに終わらしておきます。
通常の問題集は最低でも3回は解きますね。
分野ごとに7割以上取れたら、あとは苦手な問題を繰り返し解くようにしています。
短期決戦であるほど大変ですが、試験自体は年に3回あるので4ヶ月ごとにチャンスがあります。
計算自体は電卓を使って良いですし、小学校6年までの計算で済むので、あとは用語をどのように使い分けるか、仕分けが間違ってないかだけ確認できればOKです。
試験の1ヶ月前になると日商簿記2級の試験の時は大体毎日3-4時間は解いていたと思います。
大学卒業してからもやり続ける自信がなかったのでここまで短期間で仕上げました。
けれども簿記の試験は年度や回数によって傾向が異なります。なので傾向表がテキストに書かれていますが、
私の場合日商簿記2級については山をはりました。
それまでの傾向と傾向でないものを用意しておいたのです。
毎年出てくる内容はマストですが、過去3回以上出てきていないものを次の優先分野として準備しておきます。
私が受けた時の簿記試験は2割程度の合格だったのですが、なんとか取れていました。
というのも山をはったらそれが的中していたからですね。
あと全く解けない。ノータッチの問題も出てきていました。簿記の試験は大問が5つほどあり。大問ごとの配点が20点前後の合計100点であったと思います。
また合格点が70点以上です。解けない問題があったけれどもそこだけを白紙に出しても80点を狙える可能性はあるので、それであれば解けない問題は捨て問として他の分野を満点取れるように3回は見直しました。
簿記の3級については7回は見直しできたので、余裕がありましたね。
簿記の場合は電卓を選ぶのも大切ですので、早く正確に解いて点数を稼ぐためには準備が必要です。
- 自分に合った電卓
- 仕分けを早く正確に
- 試験自体は40分以内で解けることが目標
これらを意識して準備しておくと余裕度が全然違いますね。
おすすめの準備物・テキスト
おすすめのテキストと電卓を載せておきます。電卓は10年近く経ってますが、今もしっかり動いてくれています。CASIOが安定ですね。
電卓を選ぶポイントですが、絶対に「▶︎(三角)」マークがついてあるものを買ってください。
この三角マークがあるだけで便利さが全く違います。簿記検定で扱う数字は大きいものであれば7,8桁以上になってくることもあります。そして貸借対照表や損益計算表の項目をどんどん計算するとなると10行以上のものを足したり引いたりするわけです。
当然打ち間違いが発生します。途中で打ち間違えてしまった場合、戻るのが大変ですよね。けれどもこの三角マークがあることで末尾の数字を消すことがきるのです。
例えば56001と打ったとして末尾の1だけを消したければ、三角マークを押すことで5600となります。すごく便利ですよね。
テキストはスッキリシリーズを選んでおくと間違いないと思います。
将来、経理職に就くために簿記3・2級の合格を目指すなら【Accountant’s library】
数字に疎い人にこそおすすめ
簿記は数字の計算に疎い人ほどおすすめです。簿記がおすすめされる理由の一つとして入口になっているのではないかと考えます。
例えばFPや中小企業診断士に関しても簿記の知識が必要となってきます。短期集中でこれらの資格を取ろうとすると基礎知識があるかどうかで大きく異なります。
なので、数字に携わる仕事を検討しているのであればおすすめです。
どうしても独学が無理という人は動画学習やスクールを検討してみてください。
