家庭教師や塾を利用していて成績が伸び悩んでいるお子さんがいます。伸びる子と伸びない子の違いはなんなのでしょうか?
そもそも、「うちの子も同じ時間塾に行って、同じように宿題をやっているのになんで成績が上がらないのか?そもそもなんで塾に行ってるのにわからないとばかりいうのか。」
と悩まれる親御さんも少なくありません。
その違いはもしかすると脳の傾向による違いの可能性が高いのかもしれません。
数学が苦手で教えてもらってもわからない
数学というと算数の発展版ですが、苦手でできない理由を具体的に分類すると以下のとおりです。
- 今までの積み重ねがない
- 苦手で問題を解くこともストレスでやってきてない
- 教えられていることの意味がわからない
せっかく塾に来ても授業や言っていることの内容が理解できないまま帰るのはもったいないですね。振り返りや復習は自主学習で進めるものといった方針の塾も少なくありません。
そして今回は教えられていることの意味がわからないというのをもっと分類してみましょう。
- 個人のレベルに合っていない
- 板書の意味がわからない
- 言っていることの意味がわからない
そもそも人の話を聞いていないというのもありますが、ここでは割愛します。また個人のレベルに合っていないというのは集団塾の一斉授業でありがちなパターンです。なので、転塾や学び方を変えることをお勧めしますね。
言っていることの意味がわからない・板書の意味がわからないという場合は、もっと具体的にお子さんに聞いてみてください。例えば・・・
- 文字がたくさんあってわからない
- 文字ばかり長く書かれていてわからない
- 〜をして、△△ができて、これを用いて◯をして・・・という過程が理解できない
- もっとシンプルに言ってくれないとわからない
これらの分類に当てはまる場合は、以下の二つのどちらか・あるいはZ世代ならではの問題があります。
- 動画やゲームに慣れて文字離れが加速している
- そもそも右脳のタイプであった
動画やゲームによる活字離れ・・・はさておき。
今回は後者のそもそも右脳タイプであった場合についてお話しします。
根本的に右脳と左脳で何が違う?
右脳と左脳では考えることが異なります。わかりやすく例えると以下のようです。
- 右脳→抽象的
- 左脳→具体的
抽象的であること、例えば芸術でいうと美術や音楽、ダンスなど数値で判断しにくい、感性をベースにした活動がありますね。ハンドメイドもそれに近いと思います。対して具体的というのは数値計算や文字、情報処理の思考など具体的に文字や数値で表すような活動がこれに当たります。
作家活動はどうなのか?と言われると具体と抽象を行き来しているイメージですね。作品によってはどちらか一方に偏ったものもあります。
本当であればこの具体と抽象は行き来する関係性が望ましいです。けれどもほとんどの人がどちらかの傾向に偏りが生じています。
右脳か左脳かのタイプはこちらで診断してみてください。
数学が苦手で結果が出ないこととの関係性
教えてもらっても思うように結果が出ない!という場合、どの程度塾や家庭教師を継続して利用してきたか、そしてその子自身の元からの理解度が影響してきます。
けれども1年経っても例えば定期テストが70点代に上がりにくい、という場合、そして塾や家庭教師の教えられ方がわからないという場合には指導方法を変える必要があるかもしれません。
指導の経験より・・・
なんとなく気づいていたことが最近明確になってきたことがありました。それが右脳と左脳タイプの理解の違いです。
あるお子さんに家庭教師をしていたときに、算数の分数の問題でどちらが大きいかわからないと答える子がいました。丁寧に伝えたつもりですが、それでもわからない。と言います。
なんとなくわかるまでいったとしても、理解して自分で活用できなければ意味がありません。
そこで教え方を思い切って変えてみました。
それまではロジックで①をして、②をして、③で答えが出る。と文字と記号や四角で囲んでわかりやすく伝えていましたが、今回はほぼ文字を使わずにイラストで伝えるように工夫してみました。
しかもかなり抽象的です。数字の大きい小さいという伝え方ではなく、分数では、
「上の人と下の人だとどっちが重いかな?」と数字を擬人化させて質問してみる。
こうした抽象的に伝える工夫をしてみると、こちらの説明の方がわかりやすかったと言います。
自分でトライしてみて目から鱗でした。そうか、だからわからなかったのか。と。
根本的に理解の仕方が右脳と左脳では異なるのです。
私は左脳タイプのようなので、完全に右脳タイプのこの子にはなかなか理解できなかったようでした。とはいえかなり図や絵を用いて指導はしていますが、ここまで文字を削がないといけないのか!と驚きました。
根本的な理解をするには文字に対する慣れは避けることができないのですが、ひとまず・・・
- 苦手でどうしてもわからない
- 数学が苦手すぎてストレスだ!
- 効率よく勉強するにはどうすれば良い?
- 先生の教え方じゃわからない!
というお子さんはもしかすると右脳タイプかもしれません。
数学得意な人は大半、というかほとんど左脳タイプの方が多いです。
どうすれば良いのか?
右脳タイプの教え方をしてくれる先生を探すことです。
私もできることにはできますが、まだコンテンツを作り始めてもいない状態です。
コンテンツができたらこちらのブログでもアップしていきますね。
数学の先生で右脳タイプの教え方をしてれる人をピンポイントに探すのは難しいのですが、
オンライン家庭教師であればある程度先生個人の自由度に委ねられるところを利用することをお勧めします。例えば以下のところではそういった自由度があります。無料体験や無料面談があるので要望を運営側にお伝えしてから、体験を進めると良いでしょう。
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また、数学の問題を自主的に解いてもらうために問題集を買い与えるとしましょう。そうなるとどういった選び方をしたら良いのか?
ポイントは以下のとおりです。
- 図や絵が豊富
- 1ページの問題量が少ない
- 余白が大きい
- 文字が大きめ
小学生の問題集?と思うくらいの量を心がけると良いです。しっかり1ページ解き終えたら褒めてあげてください。苦手なことを頑張ってくれてるので。
苦手なことってどうしても心理的ハードルが上がります。なので、達成できたら必ず褒めてあげてください。これができたからといってテストの点数がすぐ上がるというよりかは、
苦手を払拭できる達成経験とさらに理解を深めるための叩き台
として認識しておいた方が良いです。これに対応できている問題集をピックアップしてみたのでこちらも検討してみてください。
空白があったり漫画で説明してくれたりとわかりやすいです。
こちらは語りかける=苦手な子に共感してくれる言葉が入った参考書です。
これもお勧めですね。
あと右脳タイプに偏りがかなり大きい場合、芸術肌でもあるので飽き性である傾向も出ていたりします。なのでこちらの問題集もお勧めしておきます。すぐに終えられる!というゴールが明確に見えるような内容には取りかかりやすいです。心理的に・・・
数字は日常生活でも使うので切ってもきれない間柄です。苦手の芽を潰しておくことが初手では重要なのです。
また徐々に心理的ハードルが下がったら、ケアレスミスや計算方法がわからないといった問題を潰すためにこちらもおすすめします。
日本の定期テストは計算というベースの上に思考力を問う問題があります。アメリカだと電卓持ち込みOKですけどね。ただ方程式なんかは解き方わからないと電卓も宝の持ち腐れ状態。
ということで文字式やそれより前の算数がわからん!という子には上記をお勧めします。中学でのつまずきがある高校生もどうぞ。
脳のタイプに合った教え方を選ぼう
本当にこれに気づいた時は目から鱗でした。右脳タイプの学び傾向のお子さんはおそらく今後もっと増えてくる気がしています。
理由としては、AIや情報社会が進み機械が左脳の活動を担います。左脳は基本的に1を10や100に変えるのが得意です。右脳は0から1を生み出す創作活動をします。とはいえ、基本的な処理の仕組みを考える必要はあるので右脳タイプであってもその仕組みを考える訓練は必要になります。
とはいえ、右脳と左脳タイプとしましたが、完全にどちらかというよりは割合が大きい方をタイプとして決めているだけです。どちらも基本は持っています。
ただ右脳が占める割合が多い場合はそれにあった学び方を選ぶ必要がありますね。
個別最適な学びを数学の勉強で進めるにあたってはそれぞれの特性をまずは掴むことが重要であると考えています。
生徒さんごとの個性から最適な問題集や学び方を提案することが今後も課題となってくるでしょう。
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