こんにちは、ヌンタコブログのヌンタコです。
前回の小学生で不登校になったら?という記事から、中学生で不登校になったら?の記事に引き続き、今回は高校生で不登校になった時の対処法についてです。
これまでの記事に対して共通する部分はあるものの、学校という枠に捉われない対処や行動が取れるかが焦点になってきます。高校での不登校の生徒の対処に学校や先生は基本ノータッチの姿勢です。その理由と、対処についてお伝えします。
高校は義務教育だから面倒見ない
見出しから結論です。
これまでの小中学校と大きく異なる部分としては、高校は義務教育ではないということです。
私の周りでもコロナ禍を境に不登校になるお子さんが増えています。また、それとは関係なく不登校になってしまった子もいます。
どちらの場合にせよ中学までのように教員や学校側のサポートを十分に受けられる保証はありません。というのもタイトルにもあるように高校からは義務教育ではなくなるため、自身の選択により学校に通っているという認識となります。
そのために、不登校への対応は十分には受けられないというものです。
具体的に何がないかというと、
- カウンセラーの不足
- 高校ごとに対応のバラツキが大きい
- 出席日数と卒業までの単位を早い段階で逆算して教えてくれない
- 授業内容のプリントなどの配布
こういったことがあるので何か進路を見据えている場合や、選択肢を残しておきたい場合に早めの行動を移す必要があると考えます。時間的な制限がつくと感じられるものには早めの対応が必要になります。
具体的にどのような進路を見据える親御さんが心配しているか?
親御さんの多くが実際にどのようなことを不安視しているかというと、お子さんの成績にもよりますが、このような状況を見据えているものと思います。
- うちの子は勉強があまりできないから、高校だけでも卒業してもらわないと・・・高卒認定試験なんて受かりそうにない。
- 高校からの指定校推薦で大学になんとか入ってほしい、正直なところ一定以上の水準の大学に行けるほどうちの子は勉強はできないから・・・
必ずしもそうではありませんが、学力に影響を受けるものが多いです。
どちらの場合も実力不足なのに背伸びしている印象ですので、大学に入学してから苦労するかと思います。
実際大学に入れても就職できない、起業しない、手に職をつけられないまま卒業してもいいのだろうか?ということもあります。
どちらかといえば素地(自己受容感や非認知能力)が重要になると感じますが、それがないままに高校も半ばを過ぎている場合は真剣に将来を見据える必要があります。
親がサポートできること:自立サポートの必要性
勉強とは別に身近にできる工夫としては、「プレ一人暮らし」を実践させてあげることです。
お子さんの自立を最終ゴールとして見据えているのであれば、特に重要です。
- 洗濯
- 掃除
- 食器洗い
- ご飯作り
- 買い物
これらの家事はせめて自分のことだけでもできるようにさせる必要があると感じています。ただ、失敗が必ず付き物なので、先に声をかけたりして先回りしないことが重要です。
失敗してしょげていればフォローすれば良いのです。
という言葉をかけると良いです。
失敗から学ぶ、次にどうすれば良くなるか?という探求がないと成長しません。
心配でもグッと我慢しておきましょう。
またこの機会に通帳を自分で作りに行かせると良いです。
必要な書類が未成年だとあるので、1度戻ってくると思います。これも先回りして教えないことです。「通帳を作る」というゴールだけ言い渡します。
親がサポートできること:進路をじっくり見据える
将来何がしたいのかなかなか見据えることは難しいです。
特にこれまで部活や勉強のみ、学校の範囲のみでの経験しかないので想像しにくい部分が大きいです。
そのためにお勧めしている本がこちらです。
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結局のところ原体験(幼少期や小学生の時の経験)に基づいた、
- 楽しい
- やりがいがある
- 人から感謝された
この三拍子揃った活動が自分の生きる指針にもなっていたりします。
そういった核を見つけると進路選択も進めていけると思います。
あまりしない方がいいのは、自分の今の状態で入れそうなところを選ぶという行為です。自分の可能性を狭めてて身近なところで済まそうとするのではなく、自分の原体験や核に基づいた進路決定、そして足りない能力はそれから補っていくという活動にシフトした方が良いでしょう。
結局生涯学習の時代なので、そのままの状態で安定的な将来が待っているということはありえません。足りないものはその都度補う努力が必要になるということです。
親が振り返ることと子供の素地を見極める
主体的でないお子さんの場合は自分で意思決定をすることが難しくなっていることが多いです。
特に親御さんに言われるがまま学校選択などの進路や習い事までやってしまっていると、子供自体に決定意欲がなくなってしまっている傾向です。
正直なところ自分で主体的に動き、決定意欲があるお子さん、そして忍耐力が一定以上あるお子さんであれば高卒であってもあまり問題はありません。
無責任なように聞こえるかもしれませんが、高卒でyoutuberになった人、そして私の知り合いでもいますが、高卒で自衛隊に入った後プログラミングを習得し、開業した人を見ています。
それぞれ成功者の共通ルールとしては、
- 主体的に自己決定し、行動できる
- 忍耐力、やり続ける力がある
この二つが素地として備わっている人ばかりです。
逆に勉強ができてもここが土台としてないと将来的になかなか自立した生活を営むことが難しくなっているかもしれません。
なるべく早めにこの素地は築いておく必要があります。25歳までに遅くとも自己受容感をベースとしてこの辺りの非認知能力を築くことが最重要課題となります。
25歳までというのはまた別記事で述べようと思います。
具体的な行動
具体的な行動:通信高校の活用
現状通っている、在籍している高校に
- 復帰が難しい
- 辞めたい
- 卒業要件を満たせない
この場合には選択肢として検討しておく必要があると思います。編入も可能ですが、環境が近場で変わるだけであれば元いた高校の子たちと出会うこともあり、ストレスで嫌だというお子さんが大半だと思います。

ひとまず通信制高校の資料請求でどのようなところが良いか選択してみるのもありです。
具体的な行動:高卒認定試験
高校にこだわらず自分のペースで進めたいという人は高卒認定試験を受けるのもありだと思います。
大学入試には必ず共通一次試験がありますが、この内容の過去問を解くのであれば高卒認定試験は突破しておかないと流石にまずいのでは?といつも思います。
運良く実力がないままに推薦入試で大学に入った人などは特にこの高卒認定試験合格程度の実力がない人もいます。
高卒認定試験を受ける対象者の例として、
アルバイトをしながら試験や資格の勉強を自分のペースでしたい人
などです。
自分の実力を試すということや自分で時間の使い方を決めたい人にはお勧めです。
年齢制限がありますが、正直なところ高校1年でこの合格実力を付けても良いのです。
具体的な行動:定時制高校
上記と同様ですが、こちらに通う方は「何らかの事情で日中に学校に通うことができない人」が対象であると考えた方が良いです。
定時制高校は年齢もかなりバラツキがあります。同世代の子もいますが、中には年配の方もいるのです。みなさん通われるバックグラウンドは様々です。ただ、若くして定時制高校に通っている方は金銭的な問題を抱えている自立心の高い人も多い印象です。
私の知り合いはとある整形手術を受けるために、平日は働いて、夜に学校に通ったり家でレポートを仕上げることで生活していました。
目的意識がないと通わない方が良いとも言えます。
というのもクラスという概念はあまりないので教室で固定のみんなで何かする、授業を受けるということはあまりありません。
そのため、人付き合いが不器用であるけど誰かと繋がりを欲している。という人も積極的な姿勢が出ない場合はあまりお勧めしません。寂しさを埋めるためにはあまり集団意識はないスタイルの通い方です。
上記のような方にはおすすめです。
家庭学習の進め方
通信制高校の場合は高校のサポートがあると思いますが、それでもどの程度の実力であるか、また定時制や高校に通わず高卒認定を受ける場合もある程度基礎学力はつけておく必要があります。
独学だとなかなかわからないところを突破するのが辛い、自分だけでは対処できない・・・ということもあると思います。
その場合は以下のものを自分に最適化させて利用すると良いです。
- 勉強アカウントをSNSで作る
- 進路相談はココナラも利用できる
- 学習の部分的な行き詰まりは家庭教師やClearを利用しよう
- 基礎的な教科の内容を手順に沿って進めたい場合は通信教材
- 大学の試験を受ける場合は模試を受けられるところを探しておく
独学ができる子は私がこれまで家庭教師で見てきた中でも1割もいない印象です。そのため、仲間意識はある程度必要であると思います。
誰かも頑張っているから私も頑張れる、という人はSNSで勉強アカウントを作って一日1回必ず発信するように自分が継続していける工夫をしておく必要があると思います。
また、自分が文字で覚えるタイプかイメージや聴覚で覚えるタイプかによってツールは使い分けておく必要があります。
こちらのチェックにて、診断が出ると思います。
- 文字タイプ→ツイッター
- イメージや聴覚→インスタグラム
と使い分けるようにして自分の最適化を図りましょう。
また進路相談については、難しければココナラでカウンセリングがわりに使うこともできます。

他にも、自分で問題を解いているとわからない内容のところがあったりします。頼れる人がいない場合不安ですよね。SNSで発信しても返答が得られない場合は自分で解法を探すか、プロに頼む必要があります。
また大学受験を視野に入れているのであれば、
高校生のためのZ会
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将来への過程に自分なりの納得解を得ていく
先行きが不透明な時代です。
これまでの進路選択では良い大学(偏差値の高い)に入ることが最終目標の親御さんが多かったのですが、正直なところ激戦区です。安定志向のみが残った状態で子供に自分の経験則でのその価値観を押し付けてしまうと子供が壊れてしまわないか遠目で見ることもあります。
自分が納得する将来を自分で築き上げていけるかが焦点にもなっています。
親御さんができることは環境と心理的サポートのみと考えています。自分で納得する答えを見つけ出せれば勝手に自分で走り出すので、それまでは言いたい気持ちを要所要所で我慢もしつつ見守流姿勢が重要であると思います。
お母さん・お父さんもやったことがあるから。