こんにちは、ヌンタコブログのヌンタコです。
よくオンライン家庭教師で質問いただく内容と私の経験・知見から「算数、数学のテストの点数ががんばっても上がらないんです!塾に通わせているのになんでなのでしょう?」ということが度々あります。
結論としては計算持久力が足りない場合が多いのです。
計算持久力とは?
計算持久力とは私が勝手に名付けていますが、
- 単純計算の正確性
- 計算スピード
の能力を数値化したものです。計算持久力がなければ、授業範囲の内容を理解していてもなぜか点数に結びつかないということもあり得ます。
テストで表れる部分としては、授業の内容で解き方を理解していてそれ通りにできるのだけれど、正解しないというパターンです。原因はケアレスミス、計算ミスがあります。特に計算過程が複雑となったり、長いものは計算持久力が必要となってきます。
集中力が切れてミスを連発してしまう人は一部の計算ものは暗記レベルで覚えておくと良いです。
計算持久力がない子の特徴
計算持久力というよりもこの辺りの計算が怪しい場合は、中学生の生徒さんで駆け込みでくる場合はよくあります。その場合以下の項目ができていないことが多いので要チェックです。
- 分数の計算 通分、約分、掛け算、割り算、帯分数と過分数
- 小数の計算 掛け算と割り算
- 分数←小数、小数→分数
- 百分率の変換
また中学2年生の範囲の連立方程式でつまづくタイプは、百分率変換ができない子が多いです。特に子の分野では文章問題が頻繁に出てきますので、価格の問題であれば20%割引、3割値引きなどのワードが出てきます。また食塩水や生徒数の問題では5%と小さいパーセンテージの問題が出てきます。
実用的な計算を可能とする場合は百分率の扱い方、利益などの考え方などがとても重要になってきます。
また、中1でつまづく場合にはマイナスの概念:マイナス同士をかけるとプラスになる。というのが理解できずに次の範囲や学年が上がっても点数が伸び悩むということは度々あります。
そのため、小学校6年生までは上記の項目。
そして中学1年生では加えてマイナスのつく値の計算、中学2年以上になると割合の概念を抑えておく必要があるということです。
各項目をチェックし、自分の計算持久力があるかどうかの確認はこちらからできます。
最近トップにもボタンを配置してみました。
https://www.udemy.com/course/lar-plus_keisanzikyu/?referralCode=BAA38CD1B15EA26AE117
ランクチェックがあるのでランク確認してみましょう。

こちらの表でB以上あれば問題ありません。
偏差値が高めの私立中学であったり、公立の中学であってもやや問題が難し目の学校であればB以上が望ましいです。欲を言えばA欲しいという学校もあります。
暗記でサクッと書くような問題も載せているのでさっと解いてA以上になることをおすすめします。
Sは先生クラスです。
テストの点数が悪い原因:生徒目線でのテスト当日までのシミュレーション
さて、では我が子が試験日とそれまでどのような過ごし方をして悪い点数を取ってきてしまうのかシミレーションしてみましょう。(※全員に当てはまるわけではありません。)
- 試験勉強期間中に問題集を解いてみる、わからないところは深く考えず解説を読む。
- またノートや問題集は汚れておらず慣れていないのに暗算して間違えている。6割理解で放置or学校あるいは塾の先生などに聞く
- 着実に苦手を潰してはいない勉強期間を過ごす 根本理解はできてない様子
- テスト当日、計算過程はわかっているので時進めるけれど、全部の量を解き終えられそうにない
- 焦って埋めるも暗算で計算ミス、計算過程が杜撰なので見直しをするときも何をやっている過程なのかよくわからないので見直しさえもできない。
このような感じです。
特に計算持久力がない子はノートが綺麗です。計算が早い子は、
- 問題集やノートの端に筆算で書き綴ります。
- あるいはノートは綺麗だけれどもそろばんをやっている子、
- またはかなり計算量が蓄積しているから暗算、すでに暗記の範囲となっている。
このいずれかです。
なのでそうではない計算持久力がない子は、
- 面倒くさがって暗算でやって計算ミスをする
- 持久力がないので数字に対する耐性がなく、集中力が続かない
- 過程を書くことを省くことが多い
という状態です。あとなぜか字がどんどん斜めっていく傾向も多少あったりします。ノートを見返してみてください。
また、問題集の解説については偏差値の高い学校であれば解説も途中式をかなり省いてコンパクトに伝えてきています。それを理解しないまま解説を赤字で書き写しても意味がないのです。
また昨今は情報社会適応のために文章読解力と思考力を試す問題が増えてきています。通り一辺倒なやり方だけで通用しない問題が増えてきているという印象です。
アメリカの場合はどうなのか?
アメリカの話題をここで振ったのは余談ですが、アメリカの学校の場合は計算は全て関数電卓を使用します。
正直、大学行くのであれば、高校でも対数やサイン波形の計算などわんさか出てくるので、関数電卓を一つ持っておくと便利です。
アメリカの場合はこの関数電卓を駆使します。テストの時は公式をホワイトボードに書いているのでテストの評価ポイントはツールの活用スキル、いわば知恵を問う問題となっていることです。
個人的にCASIOさんがお勧め。アメリカAmazonとかだとかなりビビットな色も売っていて可愛いです。ただ、円安傾向なので買うのはストップですね。また国内で買うより海外で買う方が安い傾向にあります。需要と供給の問題でしょうかね。日本も浸透すればいいなあ。
これめちゃくちゃかわいいな・・・。私が欲しい笑
でも国内Amazonもビビットカラーありますね。いいね。
個人的に欲しいのは下記のグラフまで描けてしまう優れものです。でもここまでくるとipadのアプリでやるか迷いますね・・・アプリ容量くってなければ遅延で動き鈍ることはないから、ipadとかでも十分OKです。
これが日本と大きく異なりますね。
日本の場合は、
- 知識
- 知恵
- 基礎力
の三つの観点があるので子供からしたらちょっときついです。
電卓があるのにどうして計算の練習しないといけないの?と言われると学校のレール(高卒、大卒)から外れる場合は構わないのですが・・・国外に国籍を持って移住するなどでもしない限り大半の人が日本で暮らすと思うので、郷に入れば郷に従え状態ですね。
余談なのでこのぐらいにしておきます。
なお関数電卓は慣れてしまえば簡単ですし、それに分数の計算だってできます。長い計算式を扱うことも可能です。
わざわざエクセルを開いて計算式を入れて、答え合わせをする必要もありません。エクセルやGoogleスプレッドシートは使えた方が良いですがね。多分テスト勉強でそこまでそちらの習得に時間が取れないというのが現状だと思います。
スマホでもアプリはありますが、打つ感覚があった方が達成感もあり身体が覚えていきます。そういった理由で関数電卓を推します。
計算持久力を上げよう!自作Udemy教材の紹介と学習教材
ここからは自作Udemy教材の紹介です。
こちらに計算持久力を測る問題動画を用意しています。対象は中1〜です。
そして正答数とタイムによってランクわけしています。
自分の所属する学校の偏差値などで必要ランクが変わりますが、どの程度自分が必要であるか、確認が取れます。
そして苦手な計算問題である分数や百分率の扱いも動画の中で紹介しているのでそちらも併せて参考にしてみてください。
計算持久力が上がれば算数や数学が得意になっていきます。
というのもあとは公式などのツールの活用の仕方、そして文章をロジックで整理できるか?という課題が残るだけなのです。
成績が伸び悩んでいる場合はぜひトライしてみてください。
大人でももちろん活用できます。
仕事で事務処理が遅いな?なんでだろう・・・となったら、経理の仕事をされている人は電卓はあるものの、ミスを発見する数字への感覚も重要となってきます。そういった意味で活用できると思います。