こんにちは、ヌンタコブログのヌンタコです。
自分の子が不登校になった時にどうしましょう?
きっと最初はオロオロと「どうしよう?」「どうすれば学校復帰してくれる?」と思うでしょうね。でも、その意識はなるべく捨て去ったほうがいいかもしれません。
対処としては親である自分自身が動じない姿勢でいることとバイアスのかかった意識を改善することが課題になります。
不登校になった時の対処
一般的に1ヶ月以上通学をお休みしている場合を不登校と指します。先に対処と心構えを伝えておくと以下のような内容が挙げられます。
- 親御さんは動じなくてOK
- 焦らなくてOK 学校連携とカウンセラーの活用
- 妙なバイアスや貴賤意識は捨てる
- 原因理解
- 居場所の確保
- 学習管理方法の検討
- その子の進路の見つめ直し期間と捉える
お仕事をされている中で自分の子の不登校が発覚した場合、
となるかもしれません。中にはパートナーの理解や協力が得られずに1人心労することもしばしば・・・。
実際に得た知見と経験をベースに話を進めていきます。
親御さんは動じなくてOK
我が子のためを思って・・・というのは家庭教師の経験上、家まで行くとひしひしと伝わってきます。そうでないご家庭はこの記事に行きついてすらないと思います。
だからその心労すごくわかります。
けれども動揺しなくてOKですよ。
というのも理由がいくつかあります。
- 子供が精神的に弱っている場合は同調してしまう
- 焦っても解決しない
- 特にお仕事されていると時間が過ぎていき精神的にストレス
- 割いた時間が報われるとも限らないので、ある程度感情を含まない工夫が必要
子供が弱っている時って、同調して親御さんもクヨクヨしたりしてしまいます。他のご家庭もよくあることです。
多分マイナスの思考回路にはまってしまっていますが、学校に行こうが行かまいがその先どうなるかは誰にもわかりません。昨今の社会構造の変化と安泰制度が瓦解している状態で、いい大学→いい企業のプロセスそのものが崩れている状態です。
なので、本当に困ったら、

「高卒認定試験で合格し高卒資格を取る→大学or起業or就職 あるいは別のルートか・・・」
など選択肢はあります。
ということで、人生の中で点で見ると「不登校どうしよう!」ですが、線で捉えると他の選択肢がそれによって閉ざされるということはありません。
焦らなくてOK 学校連携とカウンセラーの活用
焦らなくて大丈夫です。
多分子供に対してこんなシナリオを描いている人はいるでしょう。

「欠席が続いて学校の内申点がつかないまたは悪い点数になったら・・・大学(or高校)への推薦入試が取れなくなったらどうしよう・・・。」
これを聞くと「基礎学力をつけたら良いのでは?」と思ってしまいます。
あともう一つはそのシナリオは子供と向き合ってちゃんと伝えましたか?動揺と焦りでリスクヘッジした上でのご自身の最適解というのはわかりますが、子供が置いてけぼりになってないでしょうか?
誰の人生なのか見つめ直す必要があります。
そして一つの道しか見えない場合、自分自身もネガティブに狭い視野で一つのことに執着してしまっている状態に近い場合があります。ご注意を。
精神的に弱っている場合は、ネガティブになります。不登校の子によくある症状は、統合失調症や不眠症、他にも不登校という出来事をきっかけに発達障害の可能性が出てくることもあります。また学校の門がくぐれない。ということもしばしばあります。また場面緘黙といった状態になることもあります。
なので1人で抱えずにスクールカウンセラーに相談が必要です。ただ、私立学校と高等学校の場合、特に高等学校の場合義務教育ではない分民間に頼る必要が出てきます。
ご自身で対応できるものにも限度があります。必ず抱え込まずに一度相談をしてみてください。合わなければやめればいい話です。
ただ、学校担任とスクールカウンセラーにはあたりハズレがあったりです汗

「学校に通えるように頑張ろうね!」
これを押し付けてくるような学校関係者でしたら、一度疑問を持ってください。
「この子にとって学校に通うことが最適解なのでしょうか?」と。
ストレートで学校教員になった人、民間から中途で学校教員になった人、そういった区分けに関係なく一次元的な物の見方をする方が一定数おります。

「一本の物差しでこれまで生きてこれたんだな・・・汗」
と皮肉たっぷりに思ってしまいますが。
あまり感情的にこういった方に伝えてもすぐにモンペとか言われかねない狭い世界なので、なるべく一言物申したい時は質問形式で問いかけてみてください。
- 「学校に通ったほうがいいというスタンスも本人を苦しめていたらどうしたら良いでしょうか?」
- 「学校教員という立場上お答えにくいのは重々承知ですが、学校に通う以外の子供の精神的成長に良い働きかけや課外活動は何かありませんか?」
などなど。
バイアスや貴賤意識は捨てる
自分の経験したことがないことが起こった場合に柔軟に対応できないとそれはストレスになります。
不登校問題でもそうですが自身にその経験がないために不安になったり、無理に元の状態に戻そうという意識が働いたりします。
このようなバイアスはなるべく初めに捨てておくことをお勧めします。
不登校の子を無理に学校に通わせようとすると本人にとってとても大きなストレスとなりますし、親御さんを信用してもらえなくなる可能性が高くなります。
そうならないためにも自尊心が損なわれないため、また将来自立するためにはどのような工夫ができるか提案したほうが良いですね。
家で何もしない、またはスマホばかりいじっているのはよくないので、
- 家事を手伝わせる
- 勉強をするコアタイムを設ける
- 学校ではできない課外活動をする
- 創作活動
- 進路について調べ学習をする
など学校に行かないならむしろ逆手にとって、学校ではできないことを学びとして進めていきましょう。
また、前回の記事でもお伝えしましたが貴賤意識が根っこにあるとこうしなくてはいけない!というバイアスに結びつきやすいです。
こういう仕事をしているのは、勉強ができなくて職の選択肢がないからだ。
という不道徳的考え方を親御さんが持っていると子供は偏った見方をしてしまうようになってしまいます。これも要は伝え方ひとつです。
原因理解と居場所確保
不登校になるパターンはさまざまです。
- ある日急に行けなくなった
- いじめや人間関係がきっかけで行けなくなった
- 勉強についていけずいけなくなった
- その他
ある日急に・・・の場合はその子にとって超過情報を受け取っていることのストレス反応かもしれません。感覚過敏というものです。あるいは、なんらかの発達障害の傾向があり人間関係や学習進度に歪みが生じ、それが結果として表在化した。などです。
個人の持つ特性により結果的に不登校になってしまった場合は環境を変えてあげることが良いかもしれません。
フリースクールはお金がかかりますのでパートナーとの金銭的な相談が必要となるでしょう。また中学までなら適応指導教室など公的フリースクールもありますが、インクルーシブが裏目に出てしまっていて逆に悪い環境になっていることもあります。
なので手当たり次第、体験をしてみたほうが良いでしょう。ただ、連続ですると本人もストレスなのでご注意を。
フリースクールを選ぶ優先順位は、
- 人間関係から構築される環境
- そこへのアクセス
- カリキュラム
で良いと思います。心のリハビリに近いところなので安心できるサードプレイスとなるかが一番の重要事項です。
そしていじめなど人間関係でトラブルがあった場合は本人の気持ちとカウンセラーに相談です。学校に戻ることを本人が期待していることもあります。ただ、本人が真面目すぎるあまり自分自身に「学校に行かないと!」とバイアスをかけてしまうことがあります。
自己暗示というものですね。逆にこれでストレスとなる場合もあるのでそういった時は、その子の進路希望に合ったモデルケースを見せながら「大丈夫だよ」と伝える工夫も重要かと思います。
それでいうと小幡さんは全国に#不登校は不幸じゃない の会を普及させました。イベントが各地であるので気になったら覗いてみてください。
モデルケースとは:今回だと元不登校ですが、こういった働き方を今はしていて幸せです。という経験者の紹介です。社会人や大学生がメイン
学習管理方法の検討
学習管理については悩ましい問題です。本人が県立高校などへの進学を希望している場合とても悩ましいですね。代替可能な目標であれば学校に通うことに執着しなくてもよくなります。
その子の学習スタイルに合わせて使えるものは以下です。
- 市販の教材
- 通信教材 紙ベース
- 通信教材 教育アプリ
- 家庭教師
- 地域の個人塾
個々の説明については長くなるので別記事で紹介します。もし学習面で基礎的な内容が危ういと感じられる場合は「すらら」がおすすめです。出席扱いにできる可能性も出てきますので要チェックです。

あるいは、タブレットでは達成感や実感が伴いにくいこともやや傾向としてあるので低額でいつでも辞められるという点ではこちらの「ポピー」がおすすめです。
1日10〜20分程度で続けられるので負担がないというのと、月額利用料も高くない印象です。量が程よく1ヶ月でやめることも可能なので始めるハードルが低いのも魅力です。

教育アプリについては学校指定のものもあったりします。それがあれば自宅学習であってもログインと課題提出をタブレット端末から行うことで一部出席扱いにさせてくれる学校もあります。
在籍している学校の担任に相談してみてください。
進路の見つめ直し期間であると捉える
もうマイナスなことばかり不安になっても仕方がないので、その子の興味のあることや得意なこと、そしてやりたくないことを追求して進路を探すといいでしょう。
ただ、小学生であると難しいので噛み砕いた質問が必要にもなります。あるいは親御さんからみたその子の印象をまとめておくなど。
中学2年生、高校生で不登校になった場合は十分に進路を見つめる期間になると思うので1本軸を見つけてみましょう。とはいえ、子供なので柔軟性があります。
一度決めたことでも変えることはしょっちゅうです。
なので一つ決めたら、いいねと伝えられれば十分かなと。
不登校の期間はとても長く感じます。忘れてはいけないのは、
- 小さくても成功体験を積み重ねる
- 自己決定権があり、その結果が反映されることが度々ある
- 自分を見つめ直す機会と捉える
自己決定権については、不登校になってこういう嫌な思いをするのは〇〇のせい・・・と他責思考に陥らないようにするためです。きっかけは他人から受けた傷であったとしてもそこに執着しても仕方がないことです。社会に出たらたくさんあったりします。
そのため、自己決定権が自分にはあるということを知っておくべきだと思います。
「ええ?どうすればいいの?仕事もあるのに、対応する時間がないよ。は〜・・・どうしよう。」