耳で情報を入れよう

村田沙耶香ワールドが好き 消滅世界 殺人出産 コンビニ人間

村田沙耶香の本
村田沙耶香の本

こんにちは、ヌンタコブログのヌンタコです。

今回は以前に読んだことのある村田沙耶香さんの本を紹介します。

私の好きな世界観です。

消滅世界

村田沙耶香の本と言えば性的な差別というか区別がない世界観の描かれ方をしている。著書の授についてもそんな印象。ただ、女性としての感覚については著者本人も女性なので感覚などは表現されているけれど、女性らしさや男性らしさは全くナッシング。

消滅世界ではそういった性的な行為ないし、妊娠するための行為そのものが機械的というか感情があまり伴わないような世界観。淡々と進むストーリーが個人的には好き。

私個人としては学校の道徳の授業とかすごく苦手だったので、村田沙耶香さんのこうした「なさそうだけどあり得る世界」は好きで。というのも感情の部分があまり描かれない?描かれてるんだけど、一般的な感情を持ち合わせた人は外野的な扱いであるので、読み手によって気持ち悪いと思う人もいれば私みたいに安心できるというか・・・

支離滅裂なので、この本の中でおすすめは受精過程を滑稽な寸劇で終わらせるシーンがあって。助産師的なお医者さんがとある夫婦の懐妊のための儀式を執り行うのだけど・・・

チューブで繋がって、愛のある性行為が一切削除されてまして。

その助産師的な先生が「今チューブを通りましたよ!」とかごぽっ!とか生々しいんだか、シュールで妙なもの見せられてるんだか、この妙な世界観がツボなんです。

村田ワールド全開です。

殺人出産

10人産んだら一人殺せる。という謎ルールがある社会。で、10人産んだ人は「産み人」として崇められるような存在になる。

主人公の姉か身内がその産み人になるわけですが、どうしても憎い人がいてその人を殺したい、というんじゃなくて人を殺すという感覚を味わいたい、経験してないものを経験してみたいという感覚で実行しようとします。

Oh…サイコパス。

で、殺しのターゲットに選ばれた人は縁もゆかりもないような人。

そしてやっぱりここでも一般的な感情や社会通念を持ち合わせている人は外野的な描かれ方をしているんですね。これが面白いところ。

これ以上のネタバレは本当に面白くなくなっちゃうので読んでほしい。

コンビニ人間

正直これ読んだ時に、「こんな感じの主人公、周りに一人はいる気がする」と感じました。

この慣れたら何も考えなくてもできる仕事にやりがいを感じてる主人公。私の母はそういった類の人間がすごく苦手だそうです。私もなんとなくその気持ちはわかりますが、この作中の主人公は、

  • 変化に対応できない
  • 変わらない日常がいい
  • そもそも疑問を抱かない
  • 変わるきっかけがきても結局元鞘に戻る

という感じの女性。

ルーティンしかできない人いると思いますが、まさにそんな感じです。

今の現実社会と照らし合わせても大丈夫なのこの人?と言いたくなる様子ですが、ほとんどの女性が悩む問題を全くもってスルーしてきたサイドの女性が主人公です。

これもなんか妙な世界を垣間見えます。

マイノリティと不完全なフィクション

作品のほとんどが共感性を求めたものではない、ところに私は魅力を感じています。

というのも、主人公となる人物の考え方や嗜好性がマジョリティとことごとく対極にいる様子が窺えます。

マイノリティを中心にした時に一般的な感覚を持ち合わせている人は外野として描かれ感じが堪らなく妙で楽しい世界観です。

SFじみた内容もあるけれど、近い将来そうなるのでは?これもありえない話ではないのでは?と思わせるストーリーもあえて不完全なフィクションにしている。

そんな感じが堪らなく好きですね。

また読みた〜い